コルクには、製造者がいなかった
指定された材料に、その国での認定ルートがない。思うより頻繁に起きます。
起きたこと
図面には、コルクの内装仕上げが描かれていました。コルク自体は珍しい材料ではありません。珍しかったのは、その仕様の材料が製品として存在しなかったことです。製造者がいない。つまりカタログ番号もなく、納期もなく、防火認定もありません。
日本では、認定のない内装材は施工できません。ほかの国で認定を持っていても関係ありません。
三か月でやったこと
材料開発から、繊維化、防火処理、そして国の防火試験まで。全体で三か月。そのうち試験だけで六週間でした。
重要なのは、この三か月が取り戻せたことです。問いを早い段階で立てたからです。着工後に同じことに気づいていれば、三か月は六か月になり、仕様変更になっていました。
ここから言えること
海外で設計された案件で、日本での内装仕様が後から変わる最も多い原因は、認定ルートの確認漏れです。材料そのものの問題ではありません。
仕様を決める前に、指定されたすべての仕上げに認定ルートがあるかを確認する。これだけで、後から起きる変更のほとんどは避けられます。