
大阪・関西万博2025では7館に関わりました。ポルトガル、フランス、モナコ、オマーン、ノルディックサークル、インド、アンゴラ。いずれも参加国政府がそれぞれ別に調達し、別の元請を通し、別の設計者の案で建てられています。
全館が2025年4月13日に開館しました。
これは日本国外からの案件としても、いちばん分かりやすい実例です。7つの外国政府が、誰も知らない市場で、動かせない日付に向けて日本で建てる必要がありました。
何が難しいのか
着工前に取り合いを詰める
日付が動かせないとき、取れる手は取り合いを閉じ、長納期品をパッケージに先行して発注することだけです。現場で解決に回したものは、後ろに余裕のないリスクになります。
供給ルートのない材料
パビリオンの設計は、製品として存在しない材料を指定します。材料開発、処理、国内防火試験を、工程の横ではなく工程の中に収める必要があります。
繰り返し単位のない形
曲面や自由曲線の平面は、内装が頼るあらゆる近道を消します。墨出しはひとつの基準点から行い、部材は呼び寸法ではなく実測に合わせて作ります。

