七つの政府、ひとつの開幕日
動かない日付のもとで、判断の順序はどう変わるか。
条件
2025年大阪・関西万博で、七つの国のパビリオン。七つの政府がそれぞれ別に発注し、別の元請が入り、別の設計者が描いています。開幕日はひとつ、数年前から決まっていて、誰にとっても延期の余地はありません。
通常の工事には、どこかに余裕があります。多くの進め方は、その余裕を前提にしています。余裕を取り除くと、判断の順序そのものが変わります。
何を先に決めるか
設計の確定が開幕日に近いところまで来るのは、この種の案件では普通のことです。七件のうち複数で、主要な外装要素が三か月の調達期間を持っていました。残り工期は、それより短い。
製作枠を押さえ続けることで、設計が確定したその日に製作に入れます。確定を待ってから並ぶのではなく。
結果
七件すべてが、2025年4月13日に開きました。
動かない日付で仕事をするとは、工程を速く回すことではありません。何を先に決めなければならないかの順序が変わる、ということです。